しあわせとはなに?ラッセル教授の幸福論

世界の三大幸福論のひとつと言われる

ラッセルの幸福論について解説していきます。

椎名林檎 – 幸福論

あの有名なアインシュタインと共に、
平和活動に取り組みノーベル文学賞も受賞している、
バートランドラッセルによって
書かれた本哲学者であり
数学者でもあるラッセルが
幸福な人
不幸な人
を分析し、まるで病院の診断書のように
整理しているところが、
この本の面白いところです。
ある意味読むことで、
自分が幸福なのか?不幸なのか?
診察できるようになっています。

結論はバランスをとろう。
興味や関心を、
内から外へ向けよう
この二つのキーワードにまとめてみました。

キーワードだけではちょっと
ピンとこないかもしれないですが
色々な例えも含めて解説していきます。

まずは、この二つのキーワードの
うちこちらのバランスを取ろう。
にフォーカスしてご紹介し、
ラッセル自身の経験から実際に
幸福になるためにはどうすればいいのか?

そのための、処方箋も色々提示してくれているので、
しっかりお伝えできればと思います。

バランスを取ろう。
バランスを取ろうというのは?
どういうことでしょうか?

ラッセルによれば、
生きる上では、必要なことでも
過剰になってしまうと、不幸の原因に
なることがたくさんあるといいます。

例えば食事・・・
毎日食べることは必要だけど、
いつも食べ過ぎていたら
健康を害する可能性が高まります。

他にも、お酒の飲み過ぎ、
収入以上のお金の使いすぎ
こういった例は、
確かに直感的に悪そうと思いつきます。

当たり前に聞こえますが、
ラッセルによると、他にも
自分でも気づかないうちに
過剰にしてしまうことでバランスを
崩して不幸になっている人が多いといいます。

本書では、色々なケースが書かれていますが
心配や悩み、成功への執着、人への期待
の三つの切り口で取り上げてみます。

1 心配悩みについて
多かれ、少なかれ皆さん
心配事や悩みを抱えていると思います。
ラッセルによれば、
こうした心配事との付き合い方を
間違えてつまりは無駄に心配を
しすぎて神経をすり減らし疲れ不幸に
落ちているタイプの人がいると言います。

どうでしょうか?

思い当たる節はありますか?
誰が考える正しい心配事や悩みとの
向き合い方のポイントは
考えることが役に立つ時だけ考えるということです。

逆を言えば何も打つ手がない。
時にはあれこれ一切考えないということ
例を出してみましょう。

例えば、今日試験が終わって、
来月に結果が発表される人がいます。
あそこの問題どうだったかな?
何点入ったかな?
どうしよう?あれからやっぱり考えてしまいます。

もちろん不合格の場合は、
次はこの試験を受けようとか、
今後はこういった準備をして行こう
といった前向きな次につながる行動を
とるのはとても有意義で必要です。

ただ一方で、前向きな計画を考えるでもなくなった、
不合格だったらやだななど単に
その心配事がずっと頭から
離れない状態の人は不健全な
心配事との向き合い方だと言います。

しかし、その後の試験結果については、
自分があれこれ考えても
どうこうできることはないです。

結果は、あれこれ心配するのではなく
その時間に他の事を考えたり
行動するほうが幸せな生き方だということです。

頭でわかっていても、
そうそう簡単には切り替えられないです。

どうやったら、悩みや心配事と
うまく向き合えるのか?
誰が伝えるテクニックが

ただ目を背けるのではなく、
一度しっかり考える。
それが最悪の場合でも、
大したことないと思い込む。
悩みや心配ごとに出くわした時、
ついついしがちな対応として、
とりあえず何か他のことをして、
心配事を紛らわすというのがあると思います。

私もしょっちゅうあります。
困ったなあ、とりあえず
漫画を読むとか不安だな
だから気分転換に遊びに行こう。
でも、そんな現実逃避をしても
その悩みは恐怖が、
また心に忍び込んでくるので
ただ目を背けるだけではダメだと
ラッセルは言います。

一度はしっかりと、
冷静にその問題に対して
向き合うことが必要だというのです。

その上で、その心配事悩みが
最悪のケースでも大したことがないんだ。
と頭の中で結論付けて
思い込むことが彼の伝える対処法です。

実際にラッセル自身の
経験談が本にあるので、それを紹介してみます。

彼は、ケンブリッジ大学の教授を
していたぐらいの人なのですが、
講演に呼ばれることが多かったのですが、
あがり症で上手く喋れなかった
彼は講演をいつも恐れていたそうです。

いつも講演前に、足が折れてくれないかな?
中止になってくれないかな?
と思っていたそうです。

そこで彼が、徐々に自分に思い込ませたのは
こんなこと結局講演で
「うまくしゃべろうが、下手だろうが大したことない
と言うか地球規模、宇宙規模で考えたら
自分の講演なんかうまくいっても
ダメでも、どのみち些細なことだ
講演は大失敗したら、
多少落ち込むかもしれないけど
どうせ時間が経てば、忘れるさ・・・・」
そんなことを自分自身に教え込んだそうなんです。

そうしたら、いつしか講演前の
心配事や悩みもなくなった
緊張も和らいで、
むしろうまく話せるようになったという。
確かに、宇宙規模でイメージできれば
自分の悩みなどちっぽけなことに思えてきそうです。

皆さんはどうでしょうか?
悩みや心配ごとに直面した時に、
悪い方向に気分や感情が支配されてしまう。
といった経験は誰しもあると思います。

それが長引く人もいれば、
スパッと切り替えられる人もいます。

心配事が少ないと感じている人は、
不安な気持ちを抱えた時
まずは一度しっかりと考えている範囲の行動をし、
その後はなるようになるさと
その心配事を頭の片隅に置い寄れるような
そうした思考のコントロールが
自然とできている人なのかもしれません。

少し言い換えると、
人事を尽くして天命を待つといったスタンスですね。

まとめてみると、
心配のしすぎで不幸な生き方をしないためには、
1 まずは考えることが役立つ時にしか考えない
というクセをつけること。

2 そのためのテクニックとして、
心配ごとにただ目を背けるのではなく、
一度しっかり向き合って、
その心配事が最悪の場合でも大したことはない。
と思い込むということです。

もちろんすぐにパッとこうした
考えに切り替わるわけではないですが。

意識的にこうした考えを真似て、
繰り返していくことで
次第に心配事を考えるのが
無駄な時は考えないという
思考の習慣が身に付いてきます。

続いて成功への執着ここでは、
成功というのは、
例えば会社で出世することや、
何か賞をとることなど
経済的な面や
社会的地位を
高めることという風な理解で良いと思います。

成功するためには、
確かに成功にコミットすること
成功に執着することは大事なポイントですよね。

ラッセルも成功は幸福の一つの要素なので
成功に向けて一生懸命頑張ること
競争意識を持つこと
自体を否定していません。

実際に目標に向かうときの、ワクワク感や
成し遂げた時の達成感は幸せな感情ですよね。

また収入が増えることも、
ある程度までは幸福感を増やす上で役立つと言います。

しかしながら、
その成功への執着が極端になってしまい
そのせいで、その他の幸福の様子を
犠牲にするのはもったいないということです。

つまり成功そのものが、
人生の目的となってしまい、
それを得るために家族で過ごしたり
友人と遊んだり健康に良い食事や十分な
睡眠を取ったり大好きな趣味に没頭したりといった、
その他の幸福の要素を、
全てを投げ捨てるほど成功は
大事なものではないと説明しています。

ここ数年で、ワークライフバランスや
働き方改革と言った
言葉が浸透してきた感はありますが
90年ぐらい前からラッセルは、仕事人間に対して注意を促していたということですね。

健康、趣味などをしっかり維持した上で
成功に向けても取り組むというのが
バランスの良い生き方であり
幸福に繋がりやすいというのが
ラッセルの主張です。

自身を振り返って、過剰になっているかも?
と思う場合は、一旦立ち止まって

今は何を犠牲にしているのかそのままでいいのか?

どんな暮らしが、
自身のちょうど良いバランスか?
を考えてみることを勧めています。

生きていると色々な人に出会います。
当然人それぞれ育った環境も違うので、
習慣や常識が違うことも多いです。

人間、誰もがミスをします。
海外に行くことが多いのですが、
バスの運転手さんが来なくて
1時間遅れで出発したり、レストランで
注文したのと全然違うものを
持ってきたりとある意味色々な状況に出くわします。

もう散々だ、二度とこの国に来たくない。
と思うかもしれないです。しかし一方で、
いろんな人がいた。面白いな、帰ったら話のネタにしようと思うかもしれません?

ラッセルによればこうした
状況を肯定できるような人。
人に対する期待を抑えて観察的な
態度でいることが
イライラと言った役に立たない。
感情をニュートラルに、
自分のエネルギーを無駄にしないで
生きられるといいます。

レストランで、毎回注文を
間違えてはクレームが殺到します。
問題を指摘し同じミスを繰り返すを防ぐのも大切です。

ただ基本的には、バランスのとれた姿勢、
考え方でいれば、そうしたケースでも
無駄にイライラと感情的にならず
エネルギーを浪費せず処理すること
ができるというのが、
ラッセルの教えです。
さらに言うと完璧な人間はいないのですから。

以上、ラッセルの幸福論の
前編ということで、
バランスをとろう
をキーワードに紹介してきました。

話をまとめると、幸福を得るには、
いろいろなことにバランスをとることが大切で
心配、悩み成功への執着人への
期待について取り上げました。

心配悩みについては、
最悪のケースでも大丈夫
としっかり納得し、考えてもしょうがない。
時は考えないという習慣を身につけること
で自分の感情に対するバランスをとる
こと成功への執着については
成功が人生の目的になってしまっていないか?
他に幸福の要素を犠牲にしていないか?
見つめ直すことです。

ライフスタイルに対するバランスをとること
人に期待してエネルギーを浪費
する代わりに、人への関心を
観察的な態度にすることで
人との関わり方に対する
バランスをとる、
そういったところでしょうか?

確かにと、納得できるところも多いけど、
すぐに考え方を変えるのは難しいよ、
と思っている方もいると思います。

すぐに切り替わるわけではなく、
こうした考えを
何度も繰り返しながら少しずつ
習慣化していくことが大事と説明しています。

最後までありがとうございました。

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